精神科学教室 活動報告
東京精神医学会第114回学術集会で妄想発展過程に関する報告を行いました
2018.11.04
平成30年11月3日,東京精神医学会第114回学術集会で五十嵐禎人先生(千葉大学司法精神医学教授、日本司法精神医学会理事長)との共同で「妄想発展(持続)プロセスについての 患者報告に基づく実証的研究」と題する発表をしてきました。統合失調患者の構造化面接に基づく実証的研究です。この研究では,精神病理学の古典,JaspersやConradの主張を確認する結果が得られたのですが,さらに最近の精神病のサリエンス仮説とも関連づけられる興味深い所見も見出されています。
林直樹
第2回いたばしこころの連絡会
2018.10.24
平成30年10月23日、ホテルメトロポリタンにて、第2回いたばしこころの連絡会が大塚製薬株式会社と当院の共催により行われました。大塚製薬からの情報提供の後は、以下のようなプログラムでした。
一般演題 当教室シニアレジデント 森岡久雄
「当院における双極性障害の診断と治療~病診連携に向けて~」
特別講演 一般社団法人日本うつ病センター理事長 樋口輝彦先生
「双極性障害の薬物療法 とりわけ維持療法の問題点と対策」
今回のプログラムは、前回のアンケート結果も踏まえ、当科で地域の先生からご紹介頂いた双極性障害の症例を紹介するとともに、エキスパートの先生からコメントや関連した講演を頂くという構成にしてみました。一般演題では臨床に即した質問を頂くことができましたし、特別講演では樋口先生に普段なかなか伺えない臨床経験を織り交ぜながら、双極性障害の薬物療法の基本を再確認させて頂くことができたと思います。
講演後の情報交換会でも、地域の先生と紹介・逆紹介したケースについて情報を確認したり、お互いの診療の状況について意見交換したり、と有意義な場にして頂けたのではないかと感じています。
当院・当科では「顔の見える連携」を目指し、このような取り組みも含めて地域連携を深めていく所存ですので、今後ともご指導・ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。最後に、ご参加頂いた先生方、共催して頂いた大塚製薬の皆さん、大変ありがとうございました。
栃木衛