精神科学教室 活動報告
第3回 認知症 医療連携講演会
2019.01.17
平成31年1月16日、本学本部棟にて第3回 認知症 医療連携講演会が開催されました。今回は東京都健康長寿医療センター研究所 自立促進と精神保健研究チーム 研究部長の粟田主一先生をお招きし、「認知症施策の今後への提言~Dementia Friendly CommunitiesとRights-Based approach~」と題したご講演を頂きました。認知症や高齢者医療をめぐるデータを示されつつ、現在粟田先生が行なわれている高島平団地での取り組みが紹介され、超高齢化社会に突入している日本の状況とそれに対するアプローチの考え方について学ぶことができました。認知症患者さん自らが発したという「希望と尊厳」というキーワードを胸に我々も日々の診療に取り組んでいきたいと思います。お忙しい中をおいで頂きました皆様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。
豊島区精神科医療地域連携講演会
2018.12.05
平成30年12月4日、豊島区医師会館にて、豊島区精神科医療地域連携講演会が開催され、池袋保健所健康推進課課長 関なおみ先生による一般講演「豊島区自殺対策計画(素案)について」に引き続き、栃木により「睡眠薬の適正使用について」という演題で講演をさせて頂きました。
平成30年度より向精神薬処方の適正化のため、向精神薬多剤投与の減算規定、向精神薬長期処方、向精神薬調整連携加算の3つの診療報酬改定がありましたので、これらについて背景も含め解説し、さらに不眠症診療、向精神薬の適正使用や休薬に伴う諸問題についてガイドラインをもとに説明させて頂きました。
わが国全体として、睡眠薬・向不安薬を中心とする向精神薬の多剤投与・長期処方を減らし、適正使用を促す動きは今後、益々強まるものと予想されます。今回頂いた機会が、少しでも地域医療への貢献につながれば幸です。共催されたMSD株式会社の方々にも大変お世話になりました。この場をお借りしてお礼申し上げます。