精神科学教室 活動報告

rTMS(反復経頭蓋磁気刺激)実施者講習会

2018.07.03

平成30年6月30日、日本精神神経学会により、第1回のrTMS(反復経頭蓋磁気刺激)実施者講習会が開かれ、当科からは井川・栃木が受講してきました。今回の講習会は、反復経頭蓋磁気刺激装置が薬事承認されたことを受け、学会が策定した適正使用指針の正しい理解のために開始されたということです。これまで、当科のように臨床研究として行うか、自由診療として行うかしかなかったものが、保険適応となる見込みの下に標準化された形でプロトコールが示されたのは画期的と思われます。以下は講習の中で示された図を改変引用させて頂いたものであり、rTMSの治療上の位置づけを示しています。当科としては薬物療法・rTMS・mECTと、うつ病の急性期の重症度に応じた治療手段を全て揃えていることになります。

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気になる治療の有効性ですが、学会が示した同意説明文書では、以下のような記載になっています。

「rTMS療法の抗うつ効果の程度は、おおむね抗うつ薬による治療効果と同等と考えられますが、電気けいれん療法による抗うつ効果には及びません。うつ病患者さんの約3割は抗うつ薬に治療に反応しないと言われており、そのうちの3~4割がrTMS療法に反応しています。つまり、抗うつ薬が効かない患者さんの6~7割はrTMS療法にも反応しないことはご留意下さい。rTMS療法によって、病前に近い寛解レベルまで回復する割合は2~3割と言われています。再発率に関するデータは十分ありませんが、rTMS療法が有効であった患者さんの6~12ヵ月における再発率は1~3割と推定されています」

当科で行ってるrTMSの臨床研究についてお知りになりたい方は、本ホームページの「お知らせ」をご覧下さい。

第14回板橋区認知症を考える会

2018.06.21

 平成30年6月20日、板橋区医師会館において第14回板橋区認知症を考える会が開催されました。この会は、板橋区の認知症対策を検討するため、板橋区医師会、東京都老人総合研究所・老人医療センター(現健康長寿医療センター)の有志により平成16年に発足し、その後、自治体主導の認知症対策事業が活発となったため活動が一時休止されていましたが、今回、板橋区内や周辺医療機関との情報共有、医療の均てん化を目的として活動を再開することになたということです。当科からは栃木が委員として初めて参加させて頂きました。当日は、東京都ならびに板橋区における認知症施策について説明があり、また当院も含めた参加医療機関、城北地区医師会から現状報告がなされました。これまでにもお世話になっている医師会の先生方、行政機関の職員の方だけでなく、関連医療機関の先生方ともご挨拶や情報交換をすることができ、今後の当院・当科の認知症診療の展開に向けて大きな足掛かりを得た思いでした。会の目的に沿って、これまで以上に努力していきたいと思います。

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