精神科学教室 活動報告

第6回日本不安障害学会学術大会が行われました

2014.02.01

  2月1日・2日と東京大学にて、第6回日本不安障害学会学術大会が佐々木司東京大学大学院教育学研究科教授を大会長として開催されました。栃木は先だって受理された論文の内容を改めてポスター発表すると共に、佐々木大会長から依頼を受け本学衛生学公衆衛生学心療内科の中尾睦宏教授と共同でシンポジウムの座長を務めました
 シンポジウムは「不安障害の遺伝と疫学-多因子疾患へのアプローチ」と題して以下の内容で企画されました。
    
1.「不安障害の疫学-世界精神保健(WMH)調査の成果から-」                                                                         国立精神・神経センター 立森久照先生
2.「遺伝子研究における心理的評価」横浜市立大学 菅谷渚先生
3.「Obsessive-Compulsive disorderのゲノム解析研究」名古屋大学 尾崎紀夫先
4.「不安障害の遺伝と疫学- 不安障害や精神疾患の遺伝子解析研究の発展性や限界について」                    三重大学 谷井久志先生

 最後に、栃木が「Epigenetics as a unifying principle in the aetiology of comple x traits and diseases」と題して指定発言を行いました。
 時間超過で総合討論の時間が取れなくなってしまったのがやや残念でしたが、一線で研究しておられる先生方の発表に触れ、興味や関心を新たにしました。また、シンポジウム終了後の雑談で尾崎先生から叱咤激励されたのも有難い出来事でした。
 シンポジウムの後の懇親会では共同研究を行ってきた先生方と旧交を温め、アトラクションとして行われた佐々木大会長のバイオリン演奏を拝聴することもでき、楽しくも
有意義な時間を過ごすことができました。
 大会長の佐々木先生、中尾先生、シンポジストの先生方、またご出席頂いた先生方にこの場をお借りしてお礼申し上げます。

 東京大学山上会館1.jpg

 (写真はシンポジウムの行われた東京大学山上会館)

栃木 衛

論文が受理されました

2014.01.30

栃木が共著者となっている論文が受理されました。パニック障害の患者さんを対象に神経由来成長因子(BDNF)とカテコール-O-メチルトランスフェラーゼ(COMT)の両遺伝子型と性の相互作用を調べたもので、三重大学の谷井久志先生が中心になってデータをまとめられました。

Konishi Y, Tanii H, Otowa T, Sasaki T, Tochigi M, Umekage T, Motomura E,
Shiroya ma T, Kaiya H, Okazaki Y, Okada M. Gene×gene×gender interaction of
BDNF and CO MT genotype associated with panic disorder. Prog
Neuropsychopharmacol Biol Psych iatry in press.

 栃木 衛 

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