精神科学教室 医局員の声
医局長メッセージ
2012.07.17
気づき
先日、教室の歴史をまとめる機会があり、歴代教授の臨床・教育・研究に対する考え方に改めて触れ、ようやくわかってきたことがある。
まず一つは他科との協調関係を維持して発展させることの大切さである。最近では自殺対策、がん医療対策が国の医療政策の柱になり、そこには否が応でも精神科が関わらなければならず、少なくとも大学病院では『わが道を行く』精神科学教室では立ち行かなくなっているのが現状である。そこで我々に必要なことは、他科との協調関係において精神科の特殊性を強調しすぎてはならぬということだと考えている。
そして最も大切なことは、我々が臨床から学んだことを学生や研修医にしっかりと教えることであり、そのためには単に診療を施すだけでなく、患者や家族から学びとるといった姿勢も求められる。また、臨床で得られた経験を症例としてまとめることや疑問に思ったことを追求して解決することも後進の教育には欠かせない経験であり、もちろん自身を高めることにもつながる。このように臨床・教育・研究の3つがそれぞれ独立したものではなく、相互に関連していることに最近ようやく気づいたのである。
つぶやき
たぶん医局員が共有していること、
・仲間とうまくやっていくこと
・他科との協調関係の大切さ
・患者から学ぶ姿勢
・臨床医として科学的思考を養うことの重要性
・いかにして自身を高めるか
耀き
おそらく全国で最も女性の多い精神科医局であり、真の「女性医師就労支援」ができるのは帝京大学精神科です。現在、医師、コメディカル、秘書、総勢27名の医局で、女性が占める割合は77.8%(21名)。なお、精神科医師は12名中6名が女性です。
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