精神科学教室 活動報告
「精神腫瘍学の基本教育に関する指導者研修会」
2015.12.20
当院は「がん拠点病院」に指定されている関係で、病院所属医師の緩和ケア講習会受講率を90%以上に高めなければならないことになった。当科としてもこのような社会的・院内的な要請に応える必要があると考え、「精神腫瘍学の基本教育に関する指導者研修会」を12月19・20日の2日間にわたって受講した。本研修会を受講すると、緩和ケア講習会の精神腫瘍学に関するセクションについて講師を務めることができるようになる。
講習の内容は、どのように講習を行うか、という指導に関する知識やスキルが中心であり、精神腫瘍学そのものについての知識が深まるわけではない。しかし、合宿形式で緩和医療を担当している全国各地の医師と交流することになるため、必然的にこの領域に馴染むことになる。雑談などをしていても、苦労していること、悩んでいることなどは意外と共通しており、案外このような点にも講習に参加した意義があったのではないかと思った。
いずれにしても、当科として院内の緩和医療に関わる体制を今後少しずつでも整えていかなければならない。
栃木 衛