精神科学教室 活動報告
外部講師を招いての勉強会
2014.06.27
6月10日に吉祥寺病院の河岸光子先生より「精神科病棟の管理―日常のあれこれ―」というテーマで勉強会をしていただきました。吉祥寺病院は精神科単科の病院であるため、大学病院との違いについて学べる機会でもあり、私自身も楽しみにしていました。
危険物の持ち込み制限など基本的なところは、さほど変わらないなと思いました。しかし、危険物と考える種類の多さに驚きました。シャンプーやリンスは飲んでしまうから危険物になると思いきや、廊下に撒いてしまうから危険物として扱っていると説明されたので思わず笑つてしまったくらい新鮮でした。
行動制限についても一人ひとりの患者さんにあった方法をスタッフ間で何度も話しあい、必要な時には他の患者さんにも説明し理解を得たりしていることを知りました。確かに、行動制限が必要な患者さんは本人やスタッフだけでなく周りの患者さんにも少なからず影響しており、行動制限を拡大した事で周囲が警戒したり嫌がったりしてしまうため理解を得ることは大切だと感じました。
患者さんとスタッフの距離感の大切さをあらためて実感し、親密すぎてもいけないですが良好な関係を築き患者の目線に立って考えていく事の重要さを学ばされました。
大学病院と単科の病院とで環境は違いますが、ともに患者さんのことを考え治療に向き合っているのは変わらないと思います。籠の中の鳥にならないよう外にも目を向けて新鮮な気持ちで看護ができるようにしたいです。
今回、講義していただいた河岸先生にはあらためてお礼を申し上げます。
病棟看護師 齋藤哲也