精神科学教室 主任教授
Jcoresを用いた就労支援の実際についての事例を紹介する論文を紹介します。
2016.09.26
「精神科臨床サービス」に下記の論文が掲載されました。
認知機能リハビリテーションは就労支援にどのように役立つのか
【抄録】統合失調症をもつ人は疾患をもたない人に比べて,注意や記憶などの認知機能に低下が見られ,これが就労の転帰に影響していると考えられている。本稿では認知機能リハビリテ
ーション(Cognitive Remediation : CR)と援助付き雇用(Supported Employment : SE)の組み合わせによるプログラムであるThinking Skills for Work Program (TSW)の国内外の効果について紹介する。またTSWで用いられるソフト「Cogpack」の国内での後継ソフトと位置づけられる「Jcores」を用いた就労支援の実際について,統合失調症と発達障害の事例を紹介し,コンピュータソフトを使ったCRを真に就労支援に活かすためにはコンピュータトレーニングによるセッションのみに着目するのではなく,そこから得られる情報を利用者の職業生活や日常生活上の課題にリンクさせて,動機づけを高め,メタ認知の活性化を促すことが重要である点を強調した。
精神科臨床サービス 16 : 364-370, 2016
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