精神科学教室 主任教授
2013.7.12~13 SST普及協会主催 第19回全国経験交流ワークショップinいわて
2013.07.14
7月12日~13日に岩手県盛岡市で開催された第19回全国経験交流ワークショップに参加してきました。
私も運営委員の一人を務めているSST普及協会主催です。東日本大震災からまだ2年目で、まだまだ復興が進んでいないところですが、北東北支部の方々のがんばりで無事開催することができました。
大会運営委員の方々お疲れさまでした。
SSTとは、Social Skills Training”の略で、「社会生活技能訓練」や「生活技能訓練」などと呼ばれています。小児の分野では「社会的スキル訓練」とも呼ばれます。
SSTは認知行動療法の1つに位置づけられる新しい治療方法で、対人関係を中心とする社会生活技能のほか、服薬自己管理・症状自己管理などの疾病の自己管理技能、身辺自立(ADL)に関わる日常生活技能を高める方法が開発されています。近年わが国でもその効果が認められ、1994年4月には「入院生活技能訓練療法」として診療報酬にも組み込まれました。
現在では、医療機関や各種の社会復帰施設、作業所、矯正施設など多くの施設で実践されています。精神障害をもつ人たちの自己対処能力を高め(エンパワメント)、自立を支援するために、この方法が広く活用されることが期待されています。
SST普及協会は、SST(Social Skills Training)の普及と精神科リハビリテーションの発展に貢献することを目的として、1995年2月5日に設立されました。西園 昌久先生(福岡大学名誉教授(医師)心理社会的精神医学研究所 所長)を会長に、全国に11の支部があり、会員数約2100人余りになります。
興味のある方は、下記、SST普及協会のホームページをご覧ください。
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