お知らせ

治療抵抗性うつ病に対する経頭蓋磁気治療法(TMS)研究の参加者募集!!!

2018.03.26

帝京大学医学部附属病院メンタルヘルス科では治療抵抗性うつ病に対して経頭蓋磁気刺激療法(TMS)の効果予測因子の探求を目的とした臨床研究を実施しています。この研究に被験者として参加して頂くと、無料で経頭蓋磁気刺激療法(TMS)を受けることができます。

※治療抵抗性うつ病とは、十分に抗うつ薬を使っても改善しない、あるいは副作用のために抗うつ薬を十分に使うことができないうつ病のことです。

研究の目的

治療抵抗性うつ病の方にTMSを受けて頂き、TMSの有効性について検討するとともに、TMSの実施前後で治療過程に対応した脳の血流変化を評価することにより、TMSの抗うつ効果のメカニズムについて研究しています。

経頭蓋磁気刺激療法(TMS)とは?

TMS.jpgうつ病に対する新しい治療方法です。頭の皮膚の上にあてた電磁石の磁場を変化させることにより、弱い電流を脳内に発生させて大脳の神経細胞を刺激して脳機能を調整する治療法です。うつ病では脳機能の一部が異常な状態になっていると考えられており、TMSによりこれが調整されることにより改善が得られると推測されています。

TMSは、米国・カナダ・オーストラリアでは既に治療抵抗性うつ病の治療として保険適応が承認されている安全な治療で、薬物療法や電気けいれん療法と比べて有害な作用や侵襲性が少ないという特長があります(日本国内でも近々保険適応となる見通しです)。

副作用について

副作用が少なく、安全性が高いのが特長ですが、治療中に32-47%程度の方が頭痛を感じると言われています。ただし、刺激をやめれば数時間で消失するとされています。その他、けいれんの報告はありますが、0.1%と極めて稀です。近年、装置から発生する機械音により聴力低下の危険性があることが指摘されておりますので、治療中は耳栓を使用して頂いています。これまでに生命に関わるような重篤な副作用の報告はありません。

実際の流れ

TMSは、当科病棟に入院しながら受けて頂きます。概ね以下のようなスケジュールで、8週間で終了します。TMSの有効性評価のため、原則として薬剤の変更や調整は行いません。

入院後1週目まで…事前の検査
採血、心電図、脳波、脳画像検査(MRIとSPECT)、心理検査
入院後1週後から8週まで…TMS実施
1日1回40分、週5日実施(合計26回)
2週間おきに心理検査を行い治療効果を測定
TMS開始後4週目にMRIとSPECTで脳機能を再評価

研究の被験者としてTMSを受けられる方には条件があります

【TMSを受けられる方】
・20歳以上、70歳以下の方
・中等症から重症と診断されるうつ病の方(目安としてはHAM-D18点以上の方)
・抗うつ薬による適切な薬物療法が無効だった方
・電気けいれん療法やTMSをまだ受けていない方
【TMSを受けられない方】
躁うつ病の方や、幻覚妄想や著しい自殺念慮を伴う場合、強迫性障害、PTSD、摂食障害、てんかん、神経疾患、薬物・アルコール依存症などを合併している場合、妊娠中の方、重篤な身体疾患をお持ちの方などは受けられません。
※TMSの対象となるかどうかは、当科の判断を優先させて頂きます。基準にあてはまらない場合はご希望であってもお断りする場合がありますので予めご了承ください。

費用

TMSはうつ病に対する治療法としてまだ日本では保険承認されていないため、当科では保険診療ではなく臨床研究として実施しています。従って費用は通常の入院に伴う経費のみで、TMSについての被験者の負担はありません。

参加ご希望の場合

現在、他の医療機関で治療中の場合は、、診療情報提供書(紹介状)を担当の先生に作成頂いた上で、以下までご連絡下さい。

帝京大学医学部附属病院メンタルヘルス科(TMS担当・井川)

03-3964-1211(代表からメンタルヘルス科外来をお呼び出しください)
〒173-8606 東京都板橋区加賀2-11-1

その他の場合も、下記にお気軽にお問合せ頂ければ、TMSの適応の有無についてご説明致します。

帝京大学医学部附属病院メンタルヘルス科(TMS担当・井川)

gagaru@med.teikyo-u.ac.jp

TMS終了後は

ご本人及びご家族に治療の経過と検査結果についてご説明します。他の医療機関からご紹介の場合は、退院後は再度紹介元の医療機関で治療を継続して頂きます。紹介元の医療関にも、治療経過と検査結果をご報告させて頂きます。

印刷はこちらから⇒ TMSチラシ.pdf


統合失調症の人がどれくらいリカバリーしているか」に関する研究のお知らせ

2016.12.26

調査の対象となる患者様で、ご自身の検査結果などの研究への使用をご承諾いただけない場合や、研究についてより詳しい内容をお知りになりたい場合は、下記の問い合わせ先までご連絡下さい。

問い合わせ先

研究責任者:帝京大学医学部附属病院メンタルヘルス科 池淵恵美
研究分担者: 同上 渡邊由香子、金田渉、佐藤研一
住所:板橋区加賀2-11-1板橋区加賀2-11-1
TEL:03(3964)1211(代表)〔内線 7375 〕

帝京大学医学部附属病院では以下の研究を行います。
本研究は、倫理委員会の審査を受け承認された後に、関連の研究倫理指針に従って実施されるものです。

研究期間: 平成28年12月9日 ~ 平成 32年3月31日

〔研究課題〕
統合失調症の実世界でのリカバリーと促進・阻害要因の解明
〔研究目的〕
統合失調症の大切な治療目標はリカバリー(症状が改善したり、社会生活も回復するなどの改善があり、元気に自分の生活を送れるようになること)です。デイケアに参加された方々が、どの程度リカバリーされているかを調査することが本研究の目的です。またリカバリーの諸側面(精神症状の改善、客観的な生活の回復、対人関係や社会的役割の改善、自己価値観やセルフスティグマなどの主観的体験等)や、リカバリーを促進(または阻害)する要因についても検討します。
〔研究意義〕
デイケアを利用した統合失調症の方がどれくらいリカバリーされているか、どのように元気になっておられるかを明確にすることができるので、より良い支援に向けての技術の開発や政策の発展に役立つと考えています。
〔対象・研究方法〕
1)調査の対象となる方。
デイケアに1992年4月より2012年3月までに登録した方のうち、診断が統合失調症圏となっている方です。

2)カルテによる調査 カルテ及びデイケア記録に基づき、デイケア開始時の以下の情報を収集します。
臨床情報 初発年齢、未治療期間、主要な精神症状、ICD診断、投薬内容、デイケアカンファランス時の生活類型診断、入院期間、概括的適応度尺度(GAF)など
生活情報 病前の社会適応、家族歴、社会生活状況、教育年数、就労年数,結婚の有無,経済状況など
身体的健康 治療中の身体疾患の有無(WHO/DALYsのtop10疾患)、既往歴など

3)登録後5年ごとの調査 
・カルテ及びデイケア記録に基づき、登録開始5年ごとの評価を,以下の項目で行います。
臨床情報 投薬内容、入院期間、GAF、概括的重症度尺度(CGI)など
生活情報 社会生活状況、就労年数,結婚の有無,経済状況など
身体的健康 治療中の身体疾患の有無WHO/DALYsのtop10疾患など

4)インタビュー調査
主治医の許可を得て、お手紙を出し、来院くださることが可能な方に対して、インタビューによる調査を行います。インタビューや調査票の記入は約2時間実施します。
調査項目は以下の通りです。
・主観的なリカバリーの評価:リカバリー評価尺度(RAS)、Herth Hope Index
・認知機能  日本版成人読字テスト(JART-25)、簡易認知機能評価尺度(BACS-J)
・精神症状の評価:陽性・陰性症候群評価尺度(PANSS)これまでの再入院の調査
・概括的な社会生活の評価:GAF、特定機能レベル評価尺度(SLOF)
社会生活の状況についての記述(たとえば就労していれば雇用形態、勤務時間、賃金など)
・家族から見たリカバリーの評価:家族態度評価尺度(FAS)
・現在受けている医療(薬物療法の内容を含む)、及び福祉サービスの内容 
・身体的健康 現病(WHOでDALYsに影響するtop10疾患)、身長、体重、血圧、喫煙の有無、飲酒や食生活現在の健康状態についての主観的評価(WHO12、K6、Social Support Questionnaire-6) ・インタビュー 何が回復を支えてきたか、何が回復を阻んでいるか、どのような支援を希望するかについて調査
・これまでの治療の本人評価 INSPIRE

5)調査結果の分析
・元気になり、社会生活も送れている状態(リカバリー)にある人の頻度を調査します。
・リカバリーの中でも、症状、ご本人の中での評価、生活状況、体の健康などのいろいろな側面の関連を検討します。
・何がリカバリーに役立つか(どういうことがあるとリカバリーが難しいか)について分析します。
〔研究機関名〕
帝京大学医学部精神神経科学講座 
〔個人情報の取り扱い〕
個人情報はデータ化して、個人が特定できない形で研究を行います。資料は責任を持って保管し、流失しないようにいたします。研究発表に当たり、個人情報は含まれません。
〔その他〕
調査にご協力いただいた方には謝金6,000円をお支払いします。

対象となる患者様で、ご自身の検査結果などの研究への使用をご承諾いただけない場合や、研究についてより詳しい内容をお知りになりたい場合は、下記の問い合わせ先までご連絡下さい。
ご協力よろしくお願い申し上げます。

問い合わせ先

研究責任者:帝京大学医学部附属病院メンタルヘルス科 池淵恵美
研究分担者: 同上 渡邊由香子、金田渉、佐藤研一
住所:板橋区加賀2-11-1板橋区加賀2-11-1
TEL:03(3964)1211(代表)〔内線 7375 〕

Copyright(c) 2014 帝京大学医学部精神神経科学講座 Inc. All Rights Reserved.